デルフィニウムの仲間

　キンポウゲ科デルフィニウム属
　Ranunculaceae

ヨーロッパ、北アメリカ、アジア、熱帯アフリカの山地に250種程度が分布する一年生や多年草です。
茎は直立生で、葉は有柄で浅〜深裂して掌状をしています。
多くは春〜夏に白や青、まれに赤い花を穂状、あるいは総状につけます。
花弁のような萼は5枚あり、中心部の4枚の花弁の内、上弁2枚は、ウサギの耳のように反り返ります。この2枚の花弁にはそれぞれ距があり、一番上の1本の萼から伸びる距状のカバーの中を貫いています。
下2枚は左右に分かれ、雄しべや雌しべを覆っています。

花や葉は近縁のコンソリダ（Consolida）属に似ていますが、コンソリダの仲間は5枚の萼の中心部を覆う花弁は左右に開く2枚だけです。
またコンソリダ属は雌しべは1本で、雄しべが多数あり、それが螺旋状に5組にまとまっていますが、デルフィニウム属は雌しべは3〜5本あり、雄しべは8本です。

和名はオオヒエンソウ属（大飛燕草属）です。
属名のデルフィニウムはギリシア語のDelphisに由来し、イルカを意味しています。距を持つ蕾の姿から来ています。

デルフィニウム・
レキィーニィ
Delphinium requienii　

デルフィニウム・
レウコファエウム
Delphinum leucophaeum

デルフィニウム・
タツィエンシス
Delphinium tatsiens

コンソリダ・レガリス
「ブルークラウド」
Consolida regelais
'Blue Cloud'