プリムラ・ブリージアナ

 
プリムラ・ブリージアナはキャンデラのように何重にも積み上がって咲くキャンデラブラ・プリムラの中では大柄で、高さ30〜50cmにもなります。
花も直径2〜2.5cmもあります。

プリムラ・ブレジアナは中国のプリムラであるプリムラ・ビージアナ（Primula beesiana）とプリムラ・ブリーヤナ（Primula bulleyana）のキャンデラブラタイプ同士の交配種です。
交配種のためでしょうか、花の色も黄色、オレンジ、マゼンタ、紫と豊富です。
 
Primula bullesianaというように表記されていることもあります。
bullesianaと表記されるときは交配種であることを示す x が無く、bulleesiana　と表記されるときは属名と種小名の間に x を挟んでいるようですね。
 
この品種名は雲南省の最初の探検家でプラントハンターのジョージ・フォレスト（George Forrest ：1873-1932）さんと、ジョージ・フォレストさんに資金を提供していたアーサー・ブリー（Arthur K. Bulley：1861-1942）さんに関係しています。
ブリーさんは綿商人、蘭や植物の愛好者でしたが、ビーズ社（Bees Ltd）という園芸会社を設立し、何人ものプラントハンターを雇って植物収集を行いました。
その関係から品種名にプリムラ・ブリーヤナの前半分（bulle）とプリムラ・ビージアナの後ろ半分（siana）をくっつけたのでしょうね。
 
 
ブログ初出：2007/6
春〜夏
花色：黄・オレンジ・マゼンタ・紫