ユーラシア大陸と北アメリカの亜寒帯から温帯にかけて約400種、日本では約20種が知られています。塊根を作るものと作らないものに分かれており、後者は一年草や二年草が多いようです。
葉は細裂し、総状花序に花を付け、花弁は4枚、萼が2枚のものとないものがあります。
4枚の花弁の内、内側2枚は同形、外側2枚の上側の花弁には大きな距があり、下側花弁には小さな距があるものとないものがあります。
花色は白、黄、赤、青など多彩です。
黒い種子を内包する1個の蒴果が稔り、熟すと2片に裂けます。
球根性のコリダリスは春の終わりには消えてしまうスプリング・エフェメラル（Spring ephemeral）なので、
暖地では球根が太る前に葉が枯れてしまいます。球根があれば暖地でも花を見ることができますが、寒冷地でないと増やすのは難しいようです。
和名に使われるケマンとは華鬘と書き、円形の金属製や牛革製のものに唐草や蓮華 (れんげ) を透かし彫りにし、下に金物や鈴を垂らした仏堂における荘厳具をいいます。華鬘同様に垂れて花が咲くケマンソウを指しており、そこから来ています。
またエンゴサクという名がよく使われますが、中国語で、延胡索という漢方の生薬の名です。塊茎を茹でて乾燥したものをいいます。
属名は雲雀を意味するkorydallisというギリシャ語に由来します。距を雲雀の長い蹴爪に例えたものだと思います。
カプノイデス・
センペルビレンス
Capnoides sempervirens
カプノイデス・
センペルビレンス・
アルバ
Capnoides sempervirens f. album
コリドラス・
カシミメリアンス
Corydalis cashmeriana
ジロボウエンゴサク
次郎坊延胡索
コリダリス・
デキュンベンス
Corydalis decumbens
コリダリス・
デンシフロラ
Corydalis densiflora
コリダリス・
ヘンリッキィ
Corydalis henrikii
コリダリス・
グラウケスケンス
Corydalis glaucescens
キケマン（黄華鬘）
コリダリス・
ヘテロカルパ・ヤポニカ
Corydalis heterocarpa var. japonica
ムラサキケマン
紫華鬘
コリダリス・インカナ
Corydalis incana
チドリケマン（千鳥華鬘）
コリダリス・クシロエンシス
Corydalis kusiroensis
ヤマエンゴサク
山延胡索
コリダリス・
リネアリロバ
Corydalis lineariloba
コリダリス・マルケンシス
Corydalis malkensis
コリダリス・マガダニカ
Corydalis magadanica
コリダリス・
ヌディカウリス
Corydalis nudicaulis
コリダリス・
オフィオカルパ
Corydalis ophiocarpa
コリダリス・プミラ
Corydalis pumila
コリダリス・
カントメイエリアナ
「チョコレート・
スター」
Corydalis quantmeyeriana 'Chocolate Stars'
コリダリス・
ラッディアナ
Corydalis raddeana
コリダリス・
シアーリィ
Corydalis sheareri
コリダリス・ソリダ
「ジョージ・
ベーカー」
Corydalis solida 'GeorgeBaker'
コリダリス・ソリダ・
インキサ
Corydalis solida var. incisa
コリダリス・
テリテルナタ
Corydalis triternata
コリダリス・
トランシルバニカ
Corydalis transylvanica
コリダリス・
ウエンドルボイ・
コンゲスタ
「アバント・ワイン」
Corydalis wendelboi ssp. congesta 'Abant Wine'
コリダリス・
ウイルソニィ
Corydalis wilsonii
ダクティリカプノス・
スカンデンス
Dactylicapnos scandens
ディケントラ・
ククラリア
Dicentra cucullaria
ディケントラ・
フォルモサ
「オーロラ」
Dicentra formosa 'Aurora'
ディケントラ・
フォルモサ・
オレゴナ
Dicentra formosa ssp. oregona
ディケントラ
「スプリング・
マジック」
Dicentra 'SpringMagic'
ランプロカプノス・
スペクタビリス
「バレンティーン」
Lamprocapnos spectabilis 'Valentine'
ルピカプノス・
アフリカナ
Rupicapnos africana