原種のアクイレギアは 北半球の亜寒帯から温帯にかけて約70種が知られています。原種についてはこちらをご覧下さい。
アクイレギアの花は花弁と花びらのような萼片が各5枚あり、花弁の後ろの伸びる距を5本持っています。
花の形がユニークなだけではなく、白、青、紫、黄、赤、茶など多彩な花を咲かせるので、多くの園芸種が作られています。
園芸種はヨーロッパ原産のアクイレギア・ブルガリス(Aquilegia vulgaris)を改良したものが古くから知られています。
また北アメリカ原産のアクイレギア・コエルレヤ(Aquilegia coerulea)からも多くの園芸種が作出されています。
アクイレギアは多年草ですが、短命で、2〜3年で株を更新する必要があります。小苗の時は夏の暑さにも丈夫ですが、種子を稔らせると、夏越が難しくなります。
属名はラテン語のaqula(鷲という意味)から生じたといわれており、距の先が巻いているのを鷲の爪を連想させるからと言われています。またラテン語のaqua(水)とlegere(集める)という造語で、距の中にたまる密に由来するという説もあります。
和名は花の様子が、糸を紡ぐ前に糸をボール状に巻いたもの、苧環(苧手巻、お・だまき)に似ているからと言われています。