ビオラ・ジョーイ

 
ヨーロッパ東部のハンガリーやルーマニアなどに分布し、石灰岩地の草原に自生しています。
 
葉は根生葉のみで、濃い緑色をしています。葉はハート形で、緩い鋸歯があります。
 
春遅く薄紫色から赤紫色の中輪の花をつけます。
時に唇弁の色が薄くなるものもあり、そのコントラストが好まれます。
唇弁には紫の筋が入っており、側弁に毛が生えています。
夏にも狂い咲きすることがあり、花びらにフリルが入っていたことがありました。
 
英名はTransylvania violet です。
ジョー（Joo）という方に因んで、ウイーン生まれのハンガリー人植物学者のビクトル・イアンカ（Viktor Janka：1837-1890）さんが1857年に命名していますが、ジョーさんとはどのような人物（多分収集者でしょう）なのか不明です。
この人名の読みがジョーなのかヨーなのか不明なので、ここではビオラ・ジョーイと表記しますが、ビオラ・ヨーイが正しいのかも知れません。
 
 
HP初出：2004/4
春
花色：青