ビオラ・フレッティ

 
アメリカ・ワシントン州にあるオリンピック山に分布しているのでオリンピックバイオレット（Olympic violet）と呼ばれています。
米国のワシントン州北東部のオリンピック山の比較的狭い範囲に分布するオリンピック山固有種です。
海抜1300〜2000mの亜高山の岩の割れ目に自生しています。
 
濃い緑色をした心形の根生葉には、葉脈に沿って紫色の筋が入っています。
葉縁には目立たない鋸歯があります。
花茎につく葉にも葉柄があり、大きさは小さくなりますが同じような葉です。
茎は紫色をしています。
 
夏前に茎の先に花柄を出し、中心が黄色い薄赤紫の花を咲かせます。
花には短い距があります。
側弁と下唇弁には紫の筋が入っています。また側弁には毛があります。
 
種小名は米国のタコマ・パブリック・スクールの植物学の教員であり、マウント・レーニア国立公園のパークレンジャーを務めたジョン・フレット（John B. Flett）さんに因みます。1897年にジョン・フレットさんが発見し、翌年パイパー（Charles Vancouver Piper）さんが発見者由来の名をつけて公表しています。
 
 
HP初出：2005/4
春
花色：青