コボトケスミレ（小仏菫）

 
紅赤色のスミレ、アカネスミレ（茜菫：Viola phalacrocarpa）の花の赤い色素が欠落し、固定した品種で、名前は高尾山の神奈川県側にある小仏城山の小仏峠で見つかったのでこの名があるそうです。
 
アカネスミレは北海道から鹿児島まで広く分布し、日当たりのよい林縁などに自生しています。
葉にはもともと赤い色素がなかったためか、アカネスミレ独特の明るい緑色をしており、葉の両面には微毛が生えています。
 
種小名ファラクロカルパは「禿頭の果実」という意味で、葉や茎に比べれば微毛がないということでしょう。
品種名はシオナンタ「雪のように白い花の」という意味です。
 
 
 
ブログ初出：2012/4
春
花色：白