シクラメン・アブシャシクム 

 
シクラメン・コウム・コウカシクム（Cyclamen coum subsp. caucasicum）の異学名品種と言われています。
1902年にシクラメン・コウムの変種としてシクラメン・コウム・アブシャシクム（Cyclamen coum var. abchasicum）と分類されましたが、1948年シクラメン・アブシャシクム（Cyclamen abchasicum）として独立しました。
今日ではシクラメン・コウム・コウカシクムの異学名とされていますが、王立園芸協会（RoyalHorticulturalSociety）は独立種として扱っています。独立種としているサイトも多くあります。
 
最初に発見された地名が種小名になっていますが、アブチャシクムとはジョージア（旧国名グルジア）から独立した西コーカサス、黒海沿岸のアブハジア（Abkhazia）地方を指しています。
ジョージアに属すアブハジア自治共和国は、アブハジア共和国として2008年8月26日にロシアが承認し、事実上独立国となっています。
アブハジア共和国は黒海北岸に面し、ジョージアの最西端の地域で、北のカフカス山脈がロシアの国境となっています。
 
アブシャシクムはコーカサス地方西部の山脈地帯の草原や瓦礫の傾斜地や大理石土壌地に自生しています。
花はシクラメン・コウム・コウカシクムより大きく、紅色が濃いように思います。
コウムとエレガンスの中間の形態をしているといわれています。
 
 
 
ブログ初出：2017/3
春
花色：赤